ロードバイク Advent Calendar 2019 9日目
今回はルート作成方法って色々あるよねという内容の後編です。

昨日は私の俺流!目的地やルートの作り方 前編です。
明日はばるさんよろしくお願いいたします。

イベントを中心に決める

自転車イベントの情報を集める方法です。

大規模イベントに任せる

最近のスポーツ自転車ブームで様々なイベントが増えてきました。
イベント情報はロードバイク雑誌やインターネットで調べることで容易に入手できます。

イベントごとに難易度は異なり、本気ライダー向けの長距離コースからファミリー向けの短縮コースまで複数コースを設定しているものも多いです。
主催者の努力により大人数を動員するイベントでは誘導から補給まで充実していて、気持ちよく安全で充実したサイクリングを終えることができるでしょう。
やる気はあるしお金もそんなに困っていないけれどあまり走れていない方にお勧めの方法です。

小~中規模のイベントに出会う

自転車屋には近日開催されるイベントのポスターが貼られていることがあります。
買い物の帰り際にカウンター脇のポスターを見ると、チームやショップ主催のイベントを発見できたりします。
SNSでフォロワーが小規模イベント参加者を募集している場合もあります。

チームに参加する

チームに所属してその中で決まった走行イベントに参加する方法もあります。
チームと聞くと速すぎて怖いイメージかもしれませんが、一般メンバーを公募しているチームは所属メンバーの実力もまちまちです。
自身に合わなかったら入らないくらいの気持ちで試しに参加してみる選択肢もあるかと思います。

SNSやブログでハードなイベントを知る

一般のサイクリストを手厚くサポートするのではなく、途中のリタイア(DNF)すら自己責任で判断して個人の力量を試すイベントも複数あります。
特にブルベThe PEAKSが有名です。
十分な脚力とパンク修理などのトラブル対策ができる準備をして参加しましょう。

その距離の先へ

海外で人気の“超”長距離レースを読むと、人類の可能性に触れることができます。

ツアー・ディヴァイドが4000km、RAAMが4800km、トランスコンチネンタルが4000km、トランスAMが7000km、トランスシベリアン・エクストリームが9200km

日本で物足りない方はこの国を越えたところにまだ見ぬ世界があるようです。

ルートを中心に決める

こちらは既に作成済みのルートそのものを使う方法です。
こういった既存のコースはプロやアマチュア熟練者が走行時の安全性や絶景などの見所を押さえて作成したものが多いです。
ただし情報が古い場合もありますので、最新情報を調べることもお忘れなきよう。

書籍、パンフレットを読む

自転車に特化してサイクリングロードを使った観光ルートを紹介する書籍は外れのないコースになることでしょう。
自治体に置いてある観光マップを探せば、自転車周回コースやサイクリングロードに焦点を当てたものが無料で手に入るかもしれません。

観光マップの既定コースでは物足りない場合は、複数のコース連結や別の目的地追加などを工夫してみましょう。
観光や食事時間の比重が高い場合は自転車を盗まれない対策もあわせてご検討ください。

イベントをオマージュする

ヒルクライムやセンチュリーライドといったイベントはコースも公開しているものがほとんどです。
もちろんイベント自体に参加することが最良ですが、このコースの全部または一部切り取って自発的に走ることもできます。(自動車専用道路で行う大規模イベントもありますので、平時は走行禁止の場合があります。ご注意ください)
またはブルベのコースをキューシートから部分的に読みだして練習することも可能でしょう。
ただしイベントのサポートを受けることができず、短縮したことにより無茶なコースとなっても自助努力で解決するしかないという側面もあります。

イベント当日に不参加の人が並走することは迷惑行為です。
どうか模倣によって受けた不利益をSNS等で宣伝してルート製作者を貶めたり、迷惑行為でイベントの進行を妨げるような悲しい結果となりませんことを切に願います。

作成されたルートをダウンロードする

ルートラボをはじめとして、ルートを作成して公開する様々なサイトがあります。
ここからキーワードで検索したり、Stravaでフォローした人の走行記録からルートを参考にしたりすることで自分用のルートに落とし込むことができます。
この利点はスマホやサイクルコンピュータに入れてナビをしてもらうためのGPX等のデータを作成しやすい点です。
しかし作成されたルートは通行禁止であったり分かりにくい道であったりする例もありますので、走り出す前に危険そうな箇所がないか別途確認しておくと良いでしょう。

Tips

せっかくルートを作っても、走り出さないうちに忘れたりすることは良くあることです。
それを防ぐために下記の「見える化」など、ちょっとした工夫をしてみても良いでしょう。

  • 見える化
    • 作ったルートを後日読み返せる場所にメモしておく
  • すぐ行く化
    • ガーミンにルートを入れておいて気が向いた時にナビできるようにしておく
  • やらない化
    • SNSや友人のグループに対して「○○日に××へ行きます」と宣言しておく

まとめ

書き始めた当初は10行で終わるかと覚悟していた記事ですが、案外アンテナを張っておけば多種多様な情報ソースから良質な目的地やルートが確保できる様子が見えてきました。
行ったことのない目的地を決めると、遠方のイベントに参加して移動に四苦八苦したり、知らないルートを入れたら途中で途切れたりと苦労することもあるでしょう。
それでもそれがアクセントとなり、思い出にひと味を添えてくれるものです。

この記事を読んで、なんとなく寒いから自転車に乗らなかった方がとりあえず年明けライドのコースを考えるきっかけになりましたら幸いです。

なお、アドベントカレンダーの空いている日付につきましてはここまで粉骨砕身してネタをひねり出してきましたが、文字通り粉骨砕身してしまったので不定期掲載になります(身体を張ったギャグ)。
またいつかどこかで。