しばらく車に乗れないおじさんの話

前回までのあらすじ

車にひかれたおじさんは、てんかん症状を起こして病院に運ばれた結果「しばらく車に乗らないようにしましょう」という診断を受けた。
群馬の田舎で車に乗れないということは、かなりのハンデである。
運転免許は群馬の大学生にも重要度の高いアイテムなのだ。

この診断を受けたおじさんは…

「ひとりぐらしを始められるぞ!
 YES!!フリーダム!!!
 フリーダム!!YEAH!!!」

と、喜んで会社から徒歩圏内のアパートを借りた。
そして独身貴族にジョブチェンジしたのだった。(完)

ひとりぐらしはじめました

ということでひとりぐらしを始めるのだから、好きなものを作って食べよう。
ブログにアップしてライフログの代わりにしよう。
そんな高い志をもって引っ越しを終えたのが今日である。

冷蔵庫もねぇ!ガスもねぇ!!

入居契約をしたのは昨日の夜である。
入居したのは今日の夜である。
まだ冷蔵庫も洗濯機もないのである。
ついでに都市ガスでなくプロパンガスだから、開通は立ち合いが必要でまだ通ってないのである!

パソコンやベッドの運び込みや買い物など、引っ越し作業は20時にある程度片が付いた。
すでに水道は通っている。
心を落ち着けるためにお茶でも飲もうか。独身貴族の嗜みであろう。

あ、ポットもやかんもない

自炊のようなものを始められませんでした

ここまでが話の枕である。
ここからが夕食である。
レンジはある。炊飯器は今日買った。

これだけあれば生きていることを学生時代の私は知っている。
もう10年以上前の知識をフル活用して作った食事とは

今日の晩ごはん

まあ冷蔵庫もお湯もないので、常温で保存できるレトルトとレンチンで作れる既製品に着地するのは自然の摂理であろう。
スキルも道具もなければ自炊できないという定理の証明が今回のオチである。

材料費

  • 米0.5合 40円
  • レトルト プロクオリティ ビーフカレー 辛口 129円
  • 温deパスタ(半額シール付き) 160円

329円の食事で炭水化物と野菜をたくさん食べられて満足である。
「でもこれ自炊じゃないよね」という事実の指摘は心に刺さるのでご遠慮願いたい。
ちなみに炊飯器の価格は6,980円なので、現時点で1食7,000円を超えている点が最も貴族感を演出しているのかも知れない。

これはそんな引っ越し初日のライフログである。
情報量の増える気配がない記事をここまで読んでくださった方に感謝する。
もし普通のおじさんがひとりぐらしブログを始めるときの反面教師となるなら更に喜ばしいことである。