アドベントカレンダー

寒くなってきましたね。
寒い日はコタツに限りますね。
コタツの中でアプリを使って自転車走行ルートを引くと楽しいですね。
ルートを引き終わると、まるで運動した気分になると言っても過言ではないですね。

失礼、過言でした。

ロードバイク Advent Calendar 2018 6日目
5日目はゆるキャン聖地巡礼→本州横断失敗に学ぶ、サイクリングルート作りのポイントです。ご投稿ありがとうございました。
7日目は hideaさん よろしくお願いします。

ゆるくてぬるいアドベントカレンダーは参加者募集中です。
ブログをお持ちのロードバイク乗りの方を(けっこう切実に)お待ちしております。

目次

はじめに

今日の本題はタイトルの通り、著名なルート作成サービスを比較することだ。
結論から先に述べよう。気に入ったサービスを使えばよい

高機能を求めて英語が苦にならない人はRide with GPSが好きかもしれないし、直感的な操作を好む人はルートラボを気に入るかもしれない。
自転車に乗っている当日にスマホでルートを柔軟に変更したいならGoogleマップの強みを活かすのも良いだろう。

煮え切らない結論ではあるが、各社それぞれ開発を進めている。
画面機能の差異に優劣をつけるつもりはない。

注記

この記事はGarmin Edgeシリーズなどのサイクルコンピュータに走行ルートを表示して、補助的にスマートフォンを使って地図を確認する運用を想定している。
そのため、サイクリング時にナビゲーションシステムとして使用するシーンは考慮しない
紹介する画面や機能は2018年12月時点のものである。

それぞれのサービスについて、使用感を見せるために簡単なルートを作成する動画と成果物を表示している。
動画の操作がもたついているが、何度か練習してマシになった結果でそれなのでご容赦願いたい。

ルートラボ

Yahoo! JAPANが提供しているサービス。
以前はSilverlightというプラグインがないと動かなかったが、現在は一般的なWebブラウザの基本機能のみで問題なく動く。

多機能ではないものの、その分直感的なインタフェースになっている。
データの保存にはログインが必要。無料で全機能を使用可能となっている。
個人的に愛用しているが、使用感としてはルート作成中に反応がなくなったり、長距離ルートを作成して内部的なポイント数が8000点を超えて保存できずに涙をのんだりといった不満もあった。

しかし2018年にはコメントの入力が可能になり、ポイント数は20000点までに増えるなどの嬉しい複数の機能追加が行われた。
詳細についてはアドベントカレンダー 2日目に投稿いただいた2018年のルートラボの更新について詳しく書く(SilverLight撲滅から8000点縛り開放まで)に分かりやすくまとまっているので参照されたい。

動画と成果物

ルートラボで日本橋→梅田まで最短ルートを計算し、その後に日本橋→碓氷峠→梅田ルートに変更してルートを保存した。
途中経路を変更することはできるが、追加することはできないので、いったん梅田のポイントを『元に戻す』で削除してルートを引きなおしている。
※投稿した直後にCtrlキー押しながら途中経路追加できることを教わった。多謝。

動画

8.6MB

成果物(外部サイト)

  • 距離 : 656.5km
  • 獲得標高 : 7,075m

『最短ルート』モードを使用したにもかかわらず、3種のサービスで最も距離が長い。
このルートだけ通称『木曽高速』と呼ばれる国道19号を通らないのは優しさだろうか。

Ride With GPS

ルートラボより後発の多機能なサービス。
全部英語で機能も複雑なので最初は若干操作に戸惑うこともある。
途中経路の引き直し、元に戻す(Undo)に加えてやり直し(Redo)もできる。
UndoとRedoは地図の右下に表示されているが、使い始めの頃はこれが分からなくてムキーッとなったのは良い思い出である。

無料版でもかなりの機能が利用可能で、動作が非常に安定している。
以前はトンネルがあると獲得標高計算がおかしくなる問題があったが、現在では解消されているらしい。
無料版ではコメントの挿入ができない。

動画と成果物

Ride With GPSで日本橋→梅田までサイクリングルートを計算し、その後に日本橋→碓氷峠→梅田ルートに変更してルートを保存した。
ドラッグアンドドロップで途中経路を変更することができ、ドラッグ中に随時経路が再表示されるので分かりやすい。

動画

11.7MB

成果物(外部サイト)

  • 距離 : 590.4km
  • 獲得標高 : 8,089m

国道17号を上る良いルートに見える。
しかし名阪国道を通るので自転車では走れない部分もあるところが心憎い演出である。

Google Map

知名度No1のサービス。
スマホで素早くルートを作成可能、ログインしなくてもルートの共有可能など、他のサービスにない強みも多い。
今年の更新で徒歩ルート検索をすると獲得標高も表示される機能が追加された。
ただしGoogle Map単体ではガーミンなどにインポートするgpxファイルなどを作成できない。
※Google Mapのデータをgpxに変換するサービスもWeb検索で見つかるが、ここでは議論しない。

ルートを作成しておいて後日スマホで編集することも容易なため、あまりルート作成に慣れていない人とのルート共有やサイコンのバッテリーが切れた時のお守りとして使用することもできる。

動画と成果物

Google Mapで日本橋→梅田まで徒歩ルートを計算し、その後に日本橋→碓氷峠→梅田ルートに変更してルートを保存した。
ルートの保存、共有はURLで行いログイン不要で可能。
途中経路を複数提案してくれる点や、ルート追加および入替が非常に高速で分かりやすい。

動画

6.3MB

成果物(外部サイト)

  • 距離 : 566km
  • 獲得標高 : 5,000m

徒歩ルートにすると全力で裏道を使ってショートカットを駆使したコースを提案してくれる。
まさかの大垣ルートでルートラボより90kmも距離が短いのは圧巻である。
ダートや階段をどれくらい通るのかは不明。

その他

類似のサービスとしてStravaやGarmin Connectも挙げることができる。
ただし私はほとんど使ったことがないので、記述しない。
軽く試用してみた限りでは、機能的に他のサービスと遜色ないように思えるが…。

機能比較

ルートラボ Ride With GPS Google Map
GPX読込 読込可
編集不可
読込可
編集可
マイマップで読込可
編集不可
元に戻す(Undo) 不可
やり直す(Redo) 不可 不可
途中経路の追加
Ctrlキーで
追加可能
途中経路の変更
コメント追加 有料版のみ可 不可
ログイン 不要

もし間違っていたらご教示願いたい。

アンケート結果

image

Twitterでアンケートを取ったところ、上記の結果となった。
ルートラボのシェアが高いのは想像通りであった。
私は自転車乗りに限ってはGoogleマップの割合がもっと低くなると想像していたのだが、予想より高くて驚いた。
諸兄諸姉の予想とは一致しただろうか。